20 posts categorized "東日本大震災"
February 04, 2014
August 11, 2013
December 30, 2012
政治的焦土からの復興ー達増拓也
◎ 政治的焦土からの復興
2012年12月28日 : (日本一新の会。)
日本一新の会・達増 拓也
(岩手県知事)
平成24年12月の衆院選は、政治的な大災害のようだった。唐突な解散によって唐突に行われた総選挙は、有権者がどうすればよいかわからなかったという意味でも、民意が何を選んだのかよくわからないという意味でも、「決められない選挙」となった。集団的意志決定としての選挙が不全をきたした、荒涼たる政治的焦土が私たちの前に広がっている。
まず、忘れてはならないのは、西松事件から陸山会裁判へと続いた「検察の暴走」がなければ、このような事態にはなっていないということである。「検察の暴走」が民主党政権を崩壊させ、大与党と与党補完勢力群からなる大政翼賛会的状況をもたらした。国民的な猛省が必要である。
一方、「検察の暴走」をはね返せるほどに民主党がしっかりしていれば、やはりこうはならなかった。民主党政権の崩壊は民主党の自滅であることも真実である。「検察の暴走」に便乗して党内権力を掌握しようとし、消費税増税で国会の主導権を握ろうとした菅首相の邪道路線。その邪道路線を引き継ぎ、消費税増税と解散のセットを三党合意で約束し、消費増税以外にできることは解散だけ、という窮地に自らを追い込んだ野田首相。そのような党代表・首相を、党を挙げて選んだ民主党。大いなる自滅であった。
ちなみに、菅・野田と続いた邪道路線を、マスコミがほめそやしていたことが思い出される。特に、消費税増税と「近いうち」解散をセットで約束した三党合意を、マスコミのほとんどが「『決められる政治』への一歩だ」と持ち上げていた。野田民主党がそれに気をよくしていたとしたら、今回の大自滅は、マスコミにまんまとだまされた面もあったということだ。
それにしても、今回の野田首相による解散の決断は、天下の大愚行だった。大いなる自滅になったから愚かであるだけではなく、民意の集約としての選挙の役割をぐちゃぐちゃにして、日本の民主主義を大きく損なったという点でも愚かであった。
イギリスを始め、欧州の議院内閣制の国々では、首相の解散権を制限する傾向にある。やはり、「解散は首相の専権事項」などと言って、いつでも好きなときに解散できる、という考え方は改めなければならない。解散権は無制限であると解釈するからこそ、「いつでも解散できるのなら、今すぐ解散しろ」という野党の絶え間ない解散要求にも抵抗しにくくなる。「衆議院の解散は、国民の信を問うべきよほどの必要性がある場合に限る」という憲法慣習を確立すべきだろう。解散する以上は、何について信を問うのかはっきりさせ、争点を明確にして選挙をしなければならない。今回の選挙は、全くそうなっていなかった。
自民・公明は、「消費税率の引き上げは民主党の政権交代マニフェストの否定なのだから、あらためて国民の信を問え」と主張していた。そのロジックのままに消費税増税と解散をセットで実行すれば、政権交代の否定、民主党政権の否定を野田民主党が認めたことになる。民意を問うというより、ただただ自己を否定し、後事を自民・公明に託すための解散・総選挙になってしまった。タイミングについても、民主党関係者ですら虚を衝かれた唐突な解散で、第三極を混乱させてその結集を妨げ、一方で満を持して選挙に臨んだ自民・公明を圧倒的に有利にした。反消費税や脱原発を明確に主張する第三極が大結集に至らなかったことも、選挙の争点が明確にならなかった大きな原因である。師走の忙しさの中で、有権者がなかなか選挙に集中できなかったことも大きかった。
民意のありように即して言えば、第46回衆議院総選挙は、前回総選挙で政権交代に託された民意を引き継ぎながら、それに東日本大震災と原発事故で意識を高めた国民の民意を加えて、新しい日本のあるべき姿を決める選挙となるべきであった。反増税と、脱原発。それは、格差社会化や貧困問題の深刻化を防ぐセーフティネットの充実で地域社会を強くし、農林水産業を活かした地域経済の活性化と再生可能エネルギーの推進で地方から日本経済を再生させていく道である。
私はかねてから、日本に必要な改革の本質は、冷戦構造に過剰適応したしくみを変えることだと述べてきたが、今、さらに、「新自由主義的グローバリズム」への過剰適応傾向も含めて変えることが真の改革であると言わねばならないと思う。「新自由主義的グローバリズム」は、冷戦に勝利した西側的なものを徹底していく路線なのだが、グローバリズムと言いつつ冷戦構造の呪縛にとらわれている。リーマン・ショックで、それではだめなことが明らかになり、日本でも「新自由主義的グローバリズム」に「待った」をかけようとする民主党マニフェストが評価されて、政権交代が起きたのだった。
今回、民主党の大いなる自滅と、第三極勢力の混乱で、政治的大災害が生じ、それに日本未来の党も巻き込まれて、満を持していた自民・公明の大膨張に対し、日本未来の党は振るわなかった。しかし、日本未来の党の理念・政策こそ、本来、今回の選挙で民意の大いなる付託を受けるべきものだった。そうならなかったのは残念至極である。反省すべき点は多々あるが、大災害(野田首相によって引き起こされた人災だが・・)に襲われた中で、理念・政策の旗を高く掲げ、底堅い支持を獲得したことは、次につながると思う。つなげなければならない。
民意集約不全選挙となり、民意は国会の中よりもむしろ国会の外にある状況だ。様々な集会で声を上げる人々、インターネット上で議論する人々、筋を通す文化人・有識者、そして普通の生活者、等々、様々なつながりのネットワークを広げて、民意を形にする力とすべきだ。
その関連で、ネット世論とリアル政治の乖離についても一言。二年前の民主党代表選挙と同様の、いや、より深刻な、こんなはずではないという悲憤慷慨が、ネット上に広がっている。これは、ネット世論が、日本のあるべき姿を先取りし、先を行っているということである。リアル政治が、遅れている。
ネット世論がリアル政治を牽引していくしかけを、作らねばならない。ネットによる選挙運動解禁も、必要だと思う。ネット上のテキストや画像が、公職選挙法の今の解釈では許可されない「文書・図画」扱いなのだが、本来ネットは通信であり、電話と同様に自由化すべきなのだと思う。
焦土と化した日本政治を、復興しなければならない。復興のための力は、国会の中よりも、むしろ国会の外にある。特に、地方や、都会であっても地域コミュニティーのような所の、草の根の暮らしや仕事の現場に、日本政治復興のための力が宿っていると思う。それをていねいにつなげていけば、復興は必ずできる。今回、民意が日本を動かすような選挙にならなかったのは、解散の仕方が悪かったからであり、民意が悪くてこうなったのではない。日本国民の民意は決して悪くない。そこは信頼していいと思う。民意を大事にしていけば、日本の政治もきっと復興する。
追記
☆本号は無限拡散希望につき、転載許諾を必要としませんので、お取り扱いをよろしくお願い申し上げます。
元記事リンク:http://nipponissin1.blog136.fc2.com/blog-entry-221.html
December 11, 2012
日本の未来
未来の党 小沢一郎 のメッセージ
今度の総選挙は、日本の未来を大きく左右する非常に重要な選挙だと思います。その背景こそが、私たちが「日本未来の党」に合流して、ともに戦おうと決断した理由にほかなりません。
もしこのままの状態で総選挙が行われたら、たぶん自民党が第一党になります。公明党との自公体制になるわけです。そして、日本維新の会は石原慎太郎・前東京都知事の太陽の党と合併した結果、自民党との連携を公然と打ち出してきました。また、野田首相をはじめ民主党の幹部も、自民党との連携ということを公然と口にしています。
そうすると皆さん、日本の政治はどうなるでしょうか。正に、戦前の昭和史にあった大政翼賛会のように、ほとんどの政党が一つになって政権をつくることになってしまいます。それは議会政治、民主主義が全く機能しなくなることを意味します。
しかも、その政権は政策的にも非常に危険です。石原氏はかねてからの持論ですが、原発維持どころか、核武装を主張しています。自民党の安倍総裁もかなりそれに近い主張、考え方を持っているし、野田首相自身、かつて核武装に言及したことがあります。
つまり、非常に右寄りな、危なっかしい政権が、大きな図体で出来上がってしまいます。それは、日本にとって正に不幸の極みです。私たちはどうしても、歴史の過ちを繰り返すようなことをしてはいけない。せっかく国民の皆さんが本当の民主主義というものに目覚め、民主主義国家・日本をつくろうとしている時に、そういう政権を許すことはできない。そういう強い思いがあります。
だから、嘉田由紀子・滋賀県知事が設立した「日本未来の党」に合流して、何としても議会政治を、民主主義を守る勢力をきちんと国会、政界の中に位置づけておかなければならないと考えました。そのために、一緒になって総選挙に臨もうと決断をしたわけです。
これはただ単に、第三極がどうのこうのという話ではないのです。このままでは、総選挙後には第三極ではなくして、私たち「未来の党」を除いて一極そのものになってしまうのです。どうか皆さん、よくよくそれを見極めていただきたいと思います。私たちは、国民の皆さんが必ず日本の未来のために、正しい判断を下してくれるものと確信しております。
日時:2012/12/3(月)18:54
差出人:衆議院議員 小沢一郎
発行:衆議院議員小沢一郎事務所
March 08, 2012
January 05, 2012
五箇条の御誓文
五箇条の御誓文(ごかじょうのごせいもん)は、慶応4年 (明治元年) 3月14日(1868年4月6日)に明治天皇(満15歳)が公卿や諸侯などに示した明治政府の基本方針ですが、戦後、昭和21年(1946年)1月1日の昭和天皇の人間宣言において御誓文の全文が引用されている。民主主義なき民主主義国日本にあって、これは民主主義の原理と考えられる。武田邦彦先生はこの激動の2012年初頭にあたり「明るい未来が来るという原理原則」という記事を公開されました。その中で、日本人は五箇条の御誓文の精神にもどることが大事であると述べ、2012年版現代語訳を公開されています。(引用させていただきます)
1. 議論を尽くし、あらゆることを公開で、
2. 誰もが心一つにして、日本が平穏なように、
3. 偉い人を作らず国民が一致して、途中で挫けず志をまっとうし、
4. 風習にこだわらず、論理と正義に基づき、
5. 知識は世界に求め、盤石な日本の将来を作ろう!
去年、誰もが感じたはずの日本国家の国民に対する不誠実な対応にたいして、2012年国民が民主主義に基づいて、適切な対応をとることが期待されます。
October 08, 2011
東日本の放射能汚染
文部科学省のセシウムの東日本への分布調査が発生から6ヶ月以上経過して県別にだされている。この群馬がでたあと、東京、千葉も公開された。すでに多くの国民は早川先生が作った分布図でほとんど知っていることですが、お国にやることの遅いこと遅いこと。群馬の山々までいっていることがわかりましたが、このことは利根川水系が相当汚染されていることを示しています。幸い山と風が味方して、山形はぎりぎり居住可能なレベルですが、福島内陸部の女子供は疎開しないといけないことは、3月末にはわかっていました。東日本全体が低線量の被曝を長期間してしまったのは明かです。食を通じては、国が勝手に基準を変えてしまったことからもっと広い範囲に汚染が広がっているようです。これから先国民になんら影響がないとは考えられません。健康に影響ないと言っていながら、何百億円もかけて福島の健康調査をするなど、まったく矛盾することをしている国は気が狂っているとしか考えられません。
武田邦彦氏の「2015年放射能クライシス」小学館 2011 を通読しました。まさに今日本人が知りたいことがずばり書いてあります。先生は以前からブログのなかでも言っているように「福島原発はすでに原発としての力を失っていると考えられます。」(157ページ)と書いています。3月の時点でもれてしまった放射能の量(100京ベクレル)が大きすぎる量のため、今も少しはでているがそんなのは無視して良いレベルで、出てしまった放射能の除染が重要だと最初から言っていました。今後どうなるかが全国民の関心事ですが、明快に書かれています。今後の成り行きを注目しましょう。
上記のセシウム地図について武田先生がブログに書いています。「広域の汚染について・・・引っ越し?除染??」
September 27, 2011
桐野夏生講演会2011年9月25日ー新庄
桐野夏生さんの「ポリティコン」は2月末に単行本が刊行され、わたしはすぐに購入したが、3.11が発生し、長くその存在を忘れていた。夏になり山形新聞の書評欄にでて思い出して、これって新庄がでてくる小説で、思いっきり実在の地域が登場することがわかったのでまずすみこが、次いでわたしも読みはじめた(わたしはまだ途中、途中で別の興味が発生。)。9月になって、どこからかすみこが桐野夏生の講演会があることを聞きつけてきたので、必死に切符を手に入れて、日曜日に行ってきた。
平成23年9月25日(日)13:30ー
新庄市民プラザサタデーナイトセミナー「大人のための新庄学」公開講座
桐野夏生講演会「新庄から日本社会の現状を考える」ー小説「ポリティコン」の取材を通してー
「ポリティコン」の148ページにでてくる
「3月に入り、やっと雪が溶け始めた頃、素一の劇団「あいばん」の春季講演が、新庄市の市民プラザの大ホールで開催されることになった。村外委員が動員をかけてくれるため、350人も入るホールを借りたのだ。」
という記載から呼んでいただいたというところから始まる、好感のもてる充実した1時間でした。
この演題は自分でつけたものでないが、すばらしいと言いました。それは
「小説というのはたいへん小さな身の回りのはなしから掘り下げて、世界の普遍を見るという仕事だからです。」
サンデー毎日の対談記事でも言っていましたが、3.11以降"この風土の中で"どう生きるかについて
「言葉がない」「小説というのは平時のものだからです。戦時のものではない、、」いろいろ言っていましたが、ネットをよく見ているようでした。
「ポリティコン」の成立過程について述べていました。国家を作るという話だそうです。2005年頃中国の北朝鮮国境地帯へ取材に行ったときのホテルでの経験を述べていました。
「なんかこんなことしていると、大学教授みたい、、、わたしははじめてなんで、なんか慣れない」と黒板に書きながら。(なんかかわいい)
「みなさん、ハニートラップってご存じですか?」(全く初耳でしたが、調べてみるとすごいことばでした。)
日本の中の小さな国家として、新庄(のちょっと先の田んぼの中)を選んだのでした。
最後時間がわからなくなって時間を聞いていました(講演慣れしていない)。最後の質問コーナーが良い質問がいっぱいで、場を非常になごませましたね。<東北へはどういう気持ちでいらしたか? 映画撮影現場にいくことはありますか?作家になられたきっかけは?若いときと今とどうちがうか?文学というのはどういうものか?文学の力で(被災地の)惨状を表現してほしい、登場人物を作る時に考えていることは?最後はオタクの人の質問で??服装についても聞いていました。(聞いていないひとはその答えを聞きたいでしょう!)>この1時間の講演で必要十分な話をしていました。新庄だからこそ聞くことができた桐野夏生さんの講演会でした。
最後にすみこは、持っているのにまた単行本を買ってサイン会の行列にならんで握手してもらって喜んでいました。
帰りは、とりもつラーメンではなく、駅前の歴史ある"一茶庵本店"へはいり、普通のラーメンを食べて(でも麺はちがう, 肉は庄内豚です)帰りました。いきも帰りも鈍行です。わたしもはやく「ポリティコン」を通読しないと。
April 15, 2011
小沢氏の見解
小沢氏の見解(全文)【時事】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011041300686
民主党の小沢一郎元代表が13日にまとめた見解の全文は次の通り。
今回の大震災で大変な被害に遭われた方たちは、菅政権に対して、「本当にわれわれの暮らしとふるさとを復活させてくれるのか」と強い不安を抱いていると思います。
地震、津波による被災者の方々への対応は遅々として進んでいません。また、福島第1原発の初動対応の遅れをはじめ、菅直人首相自身のリーダーシップの見えないままの無責任な内閣の対応は、今後、さらなる災禍を招きかねない状況となっています。
政治家が最後に責任を取る覚悟を持てないのであれば、何のための政権交代だったのか。統一地方選挙の前半戦での大敗は、国民からの菅政権への警告であると強く受け止めています。(2011/04/13-16:30)
April 04, 2011
名のないう旨(めい)店ー南原町
更新が遅れて、3月27日の昼です。新庄の新旬屋の姉妹店であたらしくできたラーメン屋です。名無し。ガッツリエビ豚骨というのをいただきましたが、卵が不足してゆで卵なしでした。麺はいいが。ちょっといろいろはいってこってりしすぎ。でかいブタの角煮が2つもはいっていました。若者向け。これは山形ラーメンではないですよ。妻は辛い味噌、お珍しい。
卵は髙く、ヨーグルトがスーパーから姿を消し、納豆も少なめ。人出は多く、いつまでも休んではいられず、普通の生活にもどりつつあり。
より以前の記事一覧
- 亘理の海2011年3月24日 2011.03.29
- 放射能漏れに対する個人対策 ー山内正敏 氏 2011.03.26
- こどもたちを救え 2011.03.25
- 山形蕎麦マップ1996ーきよすみ食堂(やよい) 2011.03.24
- 放射性物質は降っている 2011.03.22
- 原発の現在、どうなってんの? 2011.03.22
- 日本歴史の転換点 2011.03.21
- やっと小沢一郎氏のメッセージ 2011.03.17
- 拡散希望とのこと 2011.03.17
- 東北地方太平洋沖地震2011年3月11日午後2時46分頃 2011.03.13
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